こんにちは。
アテナ産業の市原です。
この記事は2012.11月に書かせて頂いた記事です。
動画マーケティングにおいて、非常に強力な「ネガティブキャンペーン」について、
手毎みそですが、良くまとまっているので公開させて頂きます。
早速ですが、動画マーケティング先進国アメリカの
2012年9月のバイラル動画のトップ20をご紹介します。
バイラル動画とは、ある動画を視聴者がWebやリアルで
紹介しまくることで、爆発的に広がるWeb動画のことを言います。
今年の9月にアメリカではどのような動画が
最も広がっていったのか。。。
そして、どうすればあなたの動画をFacebookなどを
通して爆発的に広めていくことができるのか?
今回のテーマは「破壊力抜群の動画マーケティング」です!!?
では、トップ20を見て行きましょう。
トップ20のうち8つが、大統領選挙関連
「今回はソーシャルメディアの動画が勝敗を分ける」
前回の総選挙ではコマーシャルが勝敗を分ける要因でした。
しかし、今回の総選挙では、
”Web動画”こそが勝敗を分けました。
第1位はオバマ派のセレブの動画です。
サラ・シルバーマンさんの動画『みんなに投票させて』
【動画概要】・・・
ID法という法律ができた。
それによって、今回の選挙では写真入りのIDを
提示しないと投票ができなくなりました。
しかし、
誰もが写真入りのIDを持てるわけではありません。
つまり、この法律が黒人、老人、低所得者層、学生に投票させない
(しかもオバマはこれらの人たちに人気がある)悪法である】
ということを伝えている動画になっています。
9月20日に発表された、この動画は9月だけで
625,000回再生された。
”ID法の不公平性”を訴えることで、人々の話題となりました。
政治関連の動画が上位に連ねていますが、
ソーシャルメディア上の動画でバイラルを引き起こしているのは
政党だけではありません。
因に、今回の選挙関連の動画、どの様に広がったかを調べた
調査結果が出ていました。
・ソーシャルメディア
40%がソーシャルメディアで他人に動画をお勧めしています。
・口伝え
36%がオフラインで、言葉を使ってオンラインビデオを勧めました。
・メールやテキスト
32%は電子メールやテキストメッセージを送信して勧めました。
やはり、オンラインビデオの拡散にはソーシャルメディアが大きく働きます。
引用:
http://pewinternet.org/Reports/2012/Election-2012-Video.aspx
サムスン アップルにしてやったり?
サムスンとアップルは法定で訴訟争いが尽きません。
そして、非常に熱いプロモーション合戦を繰り広げています。
サムスンモバイル(GALAXY SⅢ)がiPhone5を買おうと
並んでいる人々を魅了している動画です。
The Next Big Thing is Already Here.
「次の大きな波はすでに来ている」
というメッセージを動画で伝えています。
アップル製品はダサい・・
特筆すべきは、アップル製品をダサいと一蹴している点です。
しかも、
iPhone5の発売にぶつけて、この動画をリリースしたことで、
非常に強い口コミを生みました。
この動画は9月だけで445,236回再生され、
ランキング第三位となっています。
よくあたるマインド・リーディング?
この動画は、ベルギーの公的金融団体が
注意をうながす、いわゆる”啓蒙ビデオ”です。
マインド・リーディングを集められた人々に対して行います。
個人的なことを次々に言い当てていく。
通っている学校や、タトゥーの場所、親友の名前、
関心ごと、家の情報を当てていきます。
そのたびに、被験者たちは驚き、
彼に特別な力があると信じます。
そして、信じきった最後に、
カーテンが一気に降ろされます。
隣の部屋には、スクリーンに映し出された
これまで言い当てた”個人情報”。
”すべてインターネットで調べたもの”だったのです。
最後のシーンでは、
Your entire life is online.
And it might be used against you.
「あなたの人生のすべてがオンラインにある。
それによって被害を受ける可能性がある」
というメッセージをテロップで伝えています。
ナルホド、これは気をつけなくては・・・と感心してしまいました。
「敵」を設定することで
バイラルを引き起こす
今回ピックアップしたバイラル動画では、共通項が有ります。
そう、明確に「敵」を設定しているという点です。
一方のものが、いかに不平等なものか、
悪いものなのかを伝えます。
それによって、
「敵」と「仲間」という対立を作ることができます。
これは
ヒトラーやブッシュなどが
政治プロパガンダを利用した方法
政治についても同じことが言えます。
ヒトラーは、ユダヤ人を迫害して団結力を強めました。
ジョージ・W・ブッシュは、悪の枢軸国ということで、
「パトリオット法」(愛国者法)を制定し、団結力を強めました。
オバマとロムニーの戦いの結果は皆さんご承知の通りです。
GALAXY SⅢは、全世界での販売台数が約100日で、
2000万台を突破したと、発表されています。
ID法の動画についても、オバマ派とID法という「敵」。
マインドリーダーの動画も、個人情報を盗み取るネットという「敵」、
それを設定しています。
本気で動画でバイラルを起こしたいなら、視聴者の感情に大きな
うねりを与える必要が有ります。
つまり、敵の「反発」は計算内。
それよりも、仲間が強力に「同調」し、口コミしてくれる
ことの方が大切だという訳です。
そう、どっちも、大きな感情のうねりなので、
非常に大きなバイラルに発展した訳ですね。
固有名詞の攻撃でなくても良い
確かに強力だけど、こんな手法、日本では使えないよ!!と思ったあなた。
私も同感です。というか、こういうメッセージはどうもクリエイティブに
思えなくて個人的に好きではありません。
只、敵に回すのは必ずしも固有の相手でなくても良いのです。
マインドリーダーの動画で分かる通り、世の中に潜んでいる、
出来れば皆が認知していない危険や、不条理、不安を「敵」
と設定すれば良いんですね。
なかなか難しいとは思いますが、一度じっくり考えてみる価値は
有ると思います。
しないと思いますが、もし固有の相手を敵に回す時は
この動画位、ユーモアたっぷりにやったら良いと思います♪
コカコーラとペプシのネガティブキャンペーンは昔から有名です。
お懐かし、MCハマーが出てます!
この記事は下記情報サイトの記事を参考に書かせて頂きました。
http://www.reelseo.com/top-20-global-online-video-ad-campaigns-september-2012/
追伸:とっても格好よい「LOGO動画」下記の動画を観てみて下さい。
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どうぞご覧下さい。